housing-お宅取材レポート一覧

実例取材一覧

嶺北の無垢材で作り上げた、木の香りに満たされる家。

 まるで森林浴でもしているように、木の香りに包まれる中川邸。国産の材木をベースに、壁は和紙や薩摩中霧島壁という火山灰を含む塗り壁など、自然素材をふんだんに使っています。  まず、玄関に入ると落ち着いた土間と靴箱や建具に使われている木のコントラストに目を奪われます。日本らしい情緒を醸し出すのは、格子状の建具や、木の風情を生かした一枚板の天板のほか、明かりとりの丸い窓。まるで満月のようなイメージで中川邸の導入にぴったりです。家の第一印象を決める玄関はなるべく広くとることで、雄大でゆとりのある印象を与えます。さらに玄関奥には広い物置スペースを確保。冬はスノーボード、夏はサーフィン、ときどき釣りというご主人の趣味の道具が詰まっています。「実は玄関の広さにこだわったもうひとつの理由は、主人がボードのお手入れをするためなんですよ」と奥さまはこっそり教えてくれました。  また、夫婦共働きのため、家事動線にもこだわりました。とくにキッチンと脱衣所は、エリアを統一して最小限の動線で済むように間取りが考えられています。「バタバタする朝はとくに、この動線の短さに助けられています」と奥さまも大喜び。さらに、間取りを見ると中川邸には廊下がありません。廊下を省いてできた空間は収納スペースとして活用しているおかげで、コンパクトなのに、狭さを感じない家に仕上がったのです。  「1階の床に寝転がって、吹き抜けの2階の窓を見上げることが多いですね」というご主人の真似をしてみると、階段から2階の手すりや天井などに使われた嶺北の木々が窓からの光を浴びて美しいのです。寝そべる床からはヒノキの香り。あぁ、幸せ。

いつも、青空が待っている、陽だまりのなかの家。

 青空と書いて、そら。谷本邸に誕生した赤ちゃんの名前です。思えば半年前、臨月の奥さまに取材をしたときから、この子の名前<は決まっていたのだそう。あのときも、奥さまは言っていました。「空が大好きだから、部屋でも屋上でも空を満喫できる家にしたかった」と。
 青空くんは現在5ヵ月。愛くるしい瞳を輝かせて、すくすくと育っています。ご主人も、仕事で忙しいなか、子育てに積極的だそうで、睡眠時間が少ない奥さまに代わって青空くんの面倒を見てくれることもあるのだとか。「結婚してふたりの生活もよかったけれど、子どもが生まれて3人の生活はもっと心地いい」と話す奥さまの笑顔が印象的です。
 谷本邸は、空をキーワードに設計されています。吹き抜けのあるリビングには大きな窓が上下に2枚取り付けられたほか、坪庭や、ダイニング側、テレビサイドにもアクセントの窓を設置。光を取り込むことと、どの角度からでも空を眺められるようにと、空間をデザインしています。また、屋上に上がれば、空に包まれるような感覚に。夏の花火大会のために作ったというぜいたくなワンフロアが広がります。
 また、新たに完成した庭には、高低差を生かして樹木が植えられ、アプローチをにぎやかに演出しています。一部には奥さま希望の花壇を作りました。四季折々の彩りを花で感じながら、将来的にはハーブなども植えてお料理に使いたいのだそう。
 谷本邸では、青空(そら)くんというキャストがひとり増え、3人となった今、ここからまた新しい物語が始まります。お天気がどんなときでも、青空が広がるような、明るい家庭。この陽だまり空間は、あたたかい家族の絆<そのものです。

大好きな空と共存するシンプルシックな家。

 「空が大好きなんです。屋上でも、お部屋でも空を満喫できるような部屋に憧れてました」というのは、若干24歳の愛らしい奥さま。まず通された12帖のリビングは2階部分まで吹き抜けになっていて、抜けるような解放感があります。
 テレビ側には横長の窓が3つあり、ウッドデッキ側の窓にも上下に大きめの窓が付けられています。これらの窓は明り取りの役目だけでなく、外の情景を切り取った絵画のよう。大小さまざまな窓は額縁になり、刻々と変化する空の姿を映し出します。リビングのソファにいるときも、キッチンに立ったときも、また寝室からもこの芸術的な空の姿を見ることができます。
 そして、空を独占するにふさわしい谷本邸の屋上は、360度さえぎるものが何ひとつないぜいたくな空間です。こちらは陽が沈んでから。やさしい風を受けながら、お酒を飲む…。少し大人の時間が過ごせそうです。
 さて、室内を見渡すとご主人が作ったという場所がちらほら。リビングのテレビコーナーにあるタイルや、神棚の通路部分、和室のテーブルもご主人のお手製だとか。それもそのはず、ご主人も家づくりのプロ。板金職人さんです。「自分でできるところは自分ですれば、手の込んだものも安く作れますし、愛着もわきますね」とご主人。そして工務店の印象を最後にこう加えました。「こうして少しずつ手を加えることができるのも、やはりベースがいいから。ヒロセ設計には、自分たちの好みを反映したセンスのいいものを作ってもらえたから今があるように思います」と。シンプルななかにこだわりがうかがえる谷本邸。青空の下、今日もご主人のDIY作業は進みます。

設計士のデザインに大工魂を込めて。自分たちらしくカスタマイズ。

 田園風景にひときわ目立つ丸い窓のお宅。ここがAさんの新しい住まいです。「ずっと土地を探していて…自宅の横には、事務所兼倉庫もほしいと考えていたので、ここを見つけたときは即決でした」とご主人。 
なんとご主人は大工さんで、この家も設計はヒロセ設計さんにお願いし、施工はAさんが行いました。ヒロセ設計さんを選んだ一番の理由は、「木のぬくもりを感じられる家だったから」と、さすが大工さんらしいひと言です。 
その言葉どおり、リビングに入ると床、天井、柱、階段と木の存在感に包まれます。「床も杉材を使っています。傷が付きやすいのはわかっていたのですが、それも味になるかと思って…」とご主人。木の家に対する愛情がうかがえます。 
ご主人が家づくりを進めるにあたってこだわったのは、玄関と水まわりの広さです。お客さまを迎え入れる玄関と、お風呂、一日に何度も使うキッチンは、とにかく十分なスペースを確保しました。その結果うまれたのは「ゆとり」。 
「ものが増えていくキッチンや脱衣所こそ、広くとっておいて正解でした」と奥さまも大満足。たとえば脱衣所も、服の脱ぎ着をするだけの場所ではなくミシンやアイロンがけの作業スペースとして使うことを前提に設計したおかげで、普段は広々、作業時もゆったりと使うことができます。毎日ではないけれど、使う日のことを考えて設計する、それが後になって暮らしに「ゆとり」を与えてくれます。 
また、「ゆとり」は互いを思いやる心にも。Aさんご夫婦は、おふたりそろって料理好き。取材日の朝食はご主人がピザを焼いてくれたとか。なんともうらやましい限りです。

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